目次
1.外壁ラインを決める
さっそく、外壁ラインを決めていきます。
1-1.大まかな外壁ラインを書く
隣地からの距離を決めたら、まずはゾーニングに沿って大まかな外壁を書きます。
決められなかった方はグリッド2マス(910~1000)あけて書いて下さい。
敷地とグリッドが平行でない時は一番狭い箇所、若しくは凸凹で計画しても問題ありません。
※凸凹が多くなると施工費に影響しますのでご注意下さい。
1-2.ゾーニングに合わせてみる
実際に作ったゾーニングに照らし合わせてみましょう。
建物の大きさはゾーニングで配置した1階の大きさが目安です。
壁の厚みは考えず単線で構いません。
部屋割りが決まってから太くしていきましょう。
壁の詳細は後の章で説明致します。
※ここでの図は分かりやすい様に2重線で記入していきます。
2.アプローチを考える
次に考えるのはアプローチです。
主な理由は、段差を処理するスペースを確保するためです。
一般的な玄関ポーチの高さは道路の天端から600mm程度上がります。
これを階段で処理すると4段、車椅子対応のスロープで処理すると7m~9mのスペースが必要になります。
間取りを決めてからだと確保できなくて作り直すことになる恐れがあります。
ですので、最初に計画します。
2-1.階段で段差解消
図のように、それなりのスペースが必要になります。
お客さんを迎える玄関、一番ワクワクさせるポイントなのでしっかり計画しましょう。
階段の各寸法は、屋外の場合、
- 段差 150mm
- 踏み面 300mm
とします。
ポーチはタイルを貼る事が多いので300角のタイルをロスなく貼れるこの寸法が多いです。
(300角タイル=1辺が300ミリ四方のタイル)
タイルは200角・100角・50角、その他にも色々な寸法の物があります。
ですが、多く流通しているのは300角なのでこの寸法が無難ですね。
使いたいタイルが決まっている時はそのタイルの寸法で計画します。
特に輸入タイルは330角とかイレギュラーな物も多いので注意しましょう。
ちなみに勝手口からの階段は段差300mmで計画することが多いですね。
2-2.スロープで段差解消
スロープで処理する時は10m程度必要です。
推奨されている勾配は1/12ですが、野外の場合は1/15程度にすることが望ましいでしょう。
ただし、介護者が補助する形であれば、1/6~1/8程度でも大丈夫です。
敷地の状況に応じて判断して下さい。
ポーチの奥行きも車椅子が回転することを考えるのであれば、1800mm以上あった方が良いです。
この敷地は階段で処理しますので余裕があります。
なので、取り合えずという感じで計画しました。
最終的には、ココで決めた通りにはならないかも知れません。
しかし、どのくらいのスペースが必要か、しっかりと把握するようにして下さい。
それと自転車スペースも忘れずに!
自転車一台の大きさは500×2000程度です!