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【マドリ塾】02|ゾーニング後編


目次


1.欲しい家の要件を書き出す

敷地の情報を把握したら、今度は求める要件を整理します。

  • 家族構成(予定も含める)
  • 世帯数
  • 必要な部屋数
  • 駐車台数
  • 駐輪スペースの有無

など、必要な条件を書き出します。

2.暮らしへの要望を書き出す

次に暮らしへの要望をまとめて下さい。

 

玄関に階段があるのは嫌だとか、明るい玄関が良いとかです。

 

見直ししやすい様に箇条書きで記入します。

3.作戦タイム

敷地と要望このまとめた2つの情報とにらめっこ。

 

どんな家が良いか考えてみましょう。

 

細かい配置を考えるのではなく、まずは、

  • 一番優先したい部屋(LDK等)をどこに置くか
  • どう過ごすか

を考えてみて下さい。

 

具体的には、リビングを日当たりの良い庭に面して道路や隣家からの視線を気にせず暮らすにはどこがベストか?

 

どんな仕掛けが考えられるか?、といった考え方です。

 

日当たりが悪い土地なので、2階に配置しようとか、眺望が良い場所なのでそれを取り込もう、といった具合です。

 

その時に考えられるデメリットを、どういう作戦で回避するかを考えましょう。

例1◆ガーデニング好きなので、その庭をLDKから眺める

 

紅葉の季節になると、お寺の暗い室内から明るい日の当たる庭を撮影した写真を目にすると思います。

 

それと同じ作戦で庭を綺麗に見せるのであれば、北庭も有効な作戦になります。

上の図の様に北側に庭を配置する事で、日の当たる植物を室内から眺める事が出来ます。

 

必ず北側が最適というわけではありません。

 

建物を低くし、影が植栽にかからない様にする事がポイントですね。

 

この様に一番の想いをカタチにする作戦を立てましょう。

 

精神論ではないですが、このことが念頭に有るのと無いのでは大きく違います。

 

意識するようにして下さい。

 

 

ちなみに、例に挙げた北庭リビングですが、デメリットがあります。

 

秋分から春分までの季節は、日射が差し込む事はありません。

 

南に面したリビングと同等の明るさを得るには、かなり大きな開口部が必要です。

 

その代わりに、熱損失も大きくなります。

 

 

庭を重要視するケースや南からの日射が期待できない土地の場合には、ベストな選択になり得ます。

 

ですが、一般的ではないので注意しましょう。

 

くれぐれも北側リビングを特集した雑誌等をみて『これ良いんじゃない』とならないようにして下さい。

 

メリットとデメリットを見比べて、正しく判断するようにしましょう。

例2◆南に庭を設けて冬の日差しを室内に取り込む

 

最も一般的で、快適に生活する事を一番に考えるのであればこのタイプをお勧めします。

 

南に庭を設けて冬の日差しを室内に取り込み、夏の日差しは庇で防ぐ。

 

 

前回の[ゾーニング前半]で説明した様に冬の日差しは、ほぼ南面しか入って来ません。

 

そして、夏の日差しは庇で調節する事が出来ます。

 

理想は北側へも開口を設けて、北庭も楽しむと共に風通りを良くすると最高です。

 

しかし、かなり贅沢ですね。

 

 

また、図の様に日当たりの悪い土地であっても吹抜けを設ける事で日差しを確保する。

 

など、定番だからこそ色々な作戦をネット上で探す事が出来る利点もあります。

 

 

たまにですが、部屋は南面にあるにもかかわらず、開口部が小さい図面を見ます。

 

これなら南でなくても良いので、部屋と窓の配置はセットで考えるようにしましょう。

例3◆ワクワクする家が欲しい

 

人とは違うワクワクする事を重要視する方は、視界をコントロールして演出をする様な計画をしましょう。

 

 

図の様に高低差を設け、通路を壁で仕切ることで、階段を上る時はワクワクします。

 

開けた場所に出た時に『おーー』ってなる感じです。

 

 

このタイプは想像力が勝負ですので、人と違う家が欲しい方は是非チャレンジしてみてください。

この様に何を一番大切にするかで、作戦は変わってきます。

 

まずは何が一番大切か家族で話合って色々検討してみて下さい。

4.配置計画(ゾーニング)

作戦が決まったら配置を考えましょう。

 

ここでは例2快適な暮らしを一番重要視して作ります。

 

まず建物と車の配置を決めましょう。

南面を利用する作戦なので、北側に家を配置します。

 

メインの駐車場は、道路からの視線を防ぐ目隠しも兼ねて南面にしました。

 

交通量の少ない東面も検討しましたが、家が南北に長くなり南の面が少なくなるので却下。

 

ただ、雨に濡れずに出入りしたいとの要望があるので、角地を生かして東側にも1台設けました。

 

次は、家をパブリックとプライベートの領域に分けます。

当り前ですが、道路から奥まった位置がプライベート。

 

道路側をパブリックにしました。

 

パブリックが決まれば駐車スペースからのアプローチの位置も決まります。

 

続いて、南面の駐車位置が決まります。

アプローチの位置が決まると、玄関の位置も決まります。

 

 

また、雨対策で設けた東側の駐車場付近にも入り口が必要です。

 

勝手口をそれにあてます。

 

 

次は、メインのリビングですが当然南側です。

 

縦長にして南面を全て利用する事も出来ます。

 

ですが、キッチンは勝手口の付近が望ましいため、横長で計画しました。

残るは水回りだけなのですが

 

寝室は畳という要望がある為、老後も一階のみで生活できる様に配慮して、一階の南面に寝室を配置しました。

 

そして、水回りはキッチン付近が良いので北西に集めます。

後は、要望に近づく様に利便性を考えて計画していきます。

これで1階は完成です。

 

次は2階の子供室です。

 

2階は階段の位置でほとんど決まってしまいます。

 

今回は家族の帰宅を確認できる様にLDKの奥に設けました。

 

また、2部屋とも南に面して計画したい所ですが、LDKに吹抜けを設けたいので南北にします。

これでゾーニング完成です。

 

 

 

どうですか?

 

希望する家の形は見えてきたでしょうか?

 

優先順位が変れば配置も変わります。

 

 

色々検討して何パターンか考えてみて下さい。

 

平面プランをお持ちの方は作ったゾーニングと見比べて、なぜその配置になっているのか考えて下さい。

 

意図が分からない場合は提案者に聞いて、メリットとデメリットを把握しましょう。

 

それだけでも、後悔しない間取りに近づきます。

 

 

次回からはこのゾーニングを元に、いよいよ間取りを作っていきます。

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